「うちにはCDしかなくて使いようがないから」
という知り合いに、昭和ナショナル製のレコードプレーヤーを
押し付けられた。
幅60×20×20ぐらいの朱色と黒の総プラスチックの箱で、
スピーカーと一体になっており、結構なボリュームが出る。
最大にするとうちの家じゃ近所迷惑になるレベル。
マイク入力もついてるから、カラオケもできるみたい。
この《昭和》感。総プラスチックだよ。
レトロな色の組み合わせと直線的なデザインが、時代を感じさせる。
たしかにかわいいんだ。すごくかわいいんだけどさ・・・
コンセントの位置を考えるとうちには常設できる場所がない。
それで、ひとまず床に仮置きしていたんだけど・・・
置いた直後にいきなり足の小指をぶつけてしまい、悶絶。
そしてさらに今朝、起き抜けにトイレに行こうとして、
またもや思いっきり角部分に小指をぶつけてしまい、つ、爪が、
足の小指の爪がまっぷたつに割れたー!
ぬぐぉおおおお!
痛すぎて金剛力士像の阿形のほうになったまま動けない。
頭ぼさぼさのパジャマのまま、泣きながら背中をまるめて悶絶、
流血の小指に絆創膏を巻き付ける。
いでえ…いでえよお…。
しかも腹の立つことに、このプレーヤー、LP盤を33回転でかけると
トロくて音楽がむぅぉおお~~~んと間延びするし、変だなと思って
45回転にするとキュルキュル早すぎて小人の音楽みたいになる。
なにこれ故障品? と思ってよくよく調べたら「60ヘルツ用」って
書いてあるんですよ。
うち、東京なんでね。50ヘルツなの。
使えねえ……。
押し付けた相手に苦情を入れたら「周波数変換器というのがある」。
へえと思って調べたら、安倍首相愛用のホルミシスラドン吸引機
みたいな装置が出てきて、8万とか10万とかするし。
ばかやろっ! プラスチックのレコードプレーヤー動かすために
そんな装置導入する奴がおるかいっ!
ますます腹立ってきて、売り飛ばしてやるうって感じで、
ヤフーオークションで同じものがどのぐらいで出品されているのか
調べたら、落札相場は1000円ぐらいだった。
60ヘルツ地域の人にしか売れないから、送料のほうが高いじゃん。
はあぁぁ…。
レコードもかけられないし、オブジェと化す。
どーしよ、これ。妙な愛着があって捨てる気持ちにはならないし。
ちなみにこのテディベア、笹さんの手作りなんだよ。
むちゃくちゃかわいいでしょ?
テディベアぐるぐる回転させる台座として使おか…。
しかし、そもそも平成生まれぐらいの人だと、レコード見たことが
ない人もいて、33回転だの45回転だの通じないから、このブログ、
ものすごい骨董品を紹介してることになるのかもしれない…。